純水が海水に透過しようとする圧力のことを浸透圧と呼びますが、純水と海水の間には浸透圧が発生する、このときの圧力は約2.4Mpaに及ぶといいます。
圧力の単位はパスカルであることをご存知の人は多いかと思われますが、1パスカルは1平方メートルの面積において1ニュートンの力が作用するため、2.4Mpaの浸透圧がいかに大きなものであるのかがわかるのではないでしょうか。
海水から真水を得るための装置をRO膜式海水淡水化装置と呼びますが、このような装置を使うときの圧力は5.5Mpa〜6.8Mpaほどの圧力に上げて運転を行うのが一般的です。
RO圧力容器は、文字通りRO膜を採用した装置の総称で、海水を飲料水として使うことができるレベルの淡水にすることができます。
富士化工株式会社の製品の中には、RO圧力容器のラインナップもあるのですが、こちらの会社は長年の歴史を持つこと数多くの実績および経験から工業用の水を作り出す装置の開発や給水装置に欠かせない各種配管の製造販売を行っています。
冷却水として海から海水を給水した際にそのまま使用するイメージを持つ人も多いかと思われますが、海水には高濃度の塩分が含まれておりそのまま使うことはできません。
そこでRO圧力容器と呼ぶ装置を使い海水を高い浸透圧をかけて淡水の状態に浄化させる、これにより工場内設備の金属腐食や老朽化を防止する効果に繋げています。
なお、富士化工株式会社のホームページには製品情報をはじめ、施工方法の動画なども掲載されています。